水源禅師のご法話

2022-07-08 4:07:33 PM

ECUADOR 2022.07

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皆さんお元気でしょうか?

最早 七月に入り、私は アンデス山脈のふもとの家で休息をしながら 朝に夕なに愉しく瞑想をする生活に戻り、体力も戻り始めました。今年は異常気象で 日中でも20C で、セーターを着る生活です。ロハ(Loja)はもっと寒くて 15Cだそうです。サリーナ(現地での発音)では24C で過ごしやすかったです。世界はとても荒れ果て始めて この流れは止めようもありませんね。天変地異と同じく各々の自衛行動で身を守り、力があれば ささやかに人に尽くすしか無いと思います。

五月半ばに 近所の珈琲農家で豆を買い求めて居たら そこの叔母さんが 息も絶え絶えに布団に包まって椅子に座っていました。顔にも死相が現れて 鼻も詰まっている様です。話を聞くと病院もお医者さんも何もしてくれず、保健所の人がメモを取るだけ。ワクチン接種二回受けたそうですので、その解毒処方を教えて 直ぐにコップ一杯の薬水を飲ませたところ 顔色も生気を戻し始めました。その後に七月初めに おじさんに 叔母さんの容体を聞いたら、おじさんが感謝いっぱいの目で 両手を合わせて Mucho Gracious(有難うございます)Bueno(元気です)と言いました。日本でもワクチン接種を受けた方が副作用が沢山発生しているようで、カナダの首相は四回目の後でも三度目のコロナにかかりました。強制ワクチンを勧めたオーストリア政府はお医者さんに罪を着せ始めました。

お釈迦様はジャータカ物語でこのようなお話をしています。如何に生きていけば良いのか?

お釈迦様が BenaresのBrahmadatta王の時に国民に断食行を奨励して、自らも実行していましたが、欲望の意識の穢れに悩まされて王位を捨て苦行者の葉っぱで作った小屋で修行していました。ある朝にガンジスの川のほとりで歯を磨いていたところ、スイカのように大きなマンゴーがゆっくりと辺に近づき、それを拾って葉小屋の部屋で火の神に祈りを捧げて 一日分の命を保つだけの少しの量を食べて、後は大きな葉っぱで包み生活してるうちに マンゴーの美味しい味に取りつかれてマンゴーを食べ終わって種だけになった時にはマンゴーだけしか食べらなくなりました。それでマンゴーが流れ着くまでその岸辺に座り込み、日中の太陽で体が干上がっても七日しても座り続けて、餓死寸前に川の女神がそれを見てマンゴーを与えました、 そして幽霊界の元の王の悪い祭司が半日は極楽宮殿、半日は断食しなかった事で、苦しみのマンゴーの木になった身体が自分の木の爪で食いちぎられていくのです。その悪祭司が苦行中のゴータマ菩薩様に毎日マンゴー捧げて苦しみを解かれ、菩薩様は不思議な瞑想を続けて ブラマ界に天翔しました。このお話を講堂で聞いた衆生者たちの中に、預流果、一来果、 不還果 に到達した方々が出ました。(KIchanda Jataka #511より)

佛は人間界を遥かに超える真理の法そのものなので、真理を求める衆生の心の度合いでこの様になるのと思います。禅門の大事なことは 一心(Full Mindfulness:浄信念)ゴータマ菩薩様は一心にマンゴーを川の流れを暑さも、空腹も忘れて七日間見ていました。この強烈な体験が衆生の心に上記の現象を起こしたものと思います。仏教では美味しいものを求めてはいけないことになってますが、私はロハの町で安価で美味しい鶏肉料理を時々食べます。その美味しさを再現したくて、その様な鶏肉料理を作り出していただいたところ、大いに身心共に満足してその夜の瞑想がいつになく深く進行して、心も牛、ゾウのような生き物であり 意識で仏の道へ導くことが出来る様になりました。

この二年七か月、瞑想をする事が何よりも好きになり人間世界では最も贅沢な生活である事がよく理解できました。それでサリーナに寄宿舎を用意できて、其処には十二畳もある広さの台所があるので、皆さんにもそれぞれ好きな料理を作って常春の海で 愉しく瞑想やヨガや武道や芸術をしてほしいと思っております。

水源合掌 二千二十二年七月七日    アンデス山脈の御堂より

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