水源禅師のご法話
2022-10-01 3:13:46 PM
その後、皆さんお元気でしょうか?
最早十月に成りました。私は未だに海辺での家の改築で、職人さんの仕事を見てるだけで時間だけ早く過ぎ去ります。でも瞑想が朝夕に出来るので心軽やかな生活の日々です。日曜日には、中央市場に食料品や日用品を買うのが楽しみで、良い食材を見つけて職人さんへ週一回の食事を作るのが又楽しいのです。食事をした後の職人さんは、目を丸くして全身で美味しさを表します。食材が新鮮で良いために、私も美味しく頂きました。生活費はカナダより、大変に安価なので安心して過ごせます。
所で世界は益々烈しく二極化が進み、現在の米ドル国際経済学理論が崩壊に進み、北米・ヨーロッパと世界経済がとても悪い方向に向かい、戦争だけの博打経済の繰り返しです。 ナポレオン戦争、第二次世界大戦、と二度ロシアに敗れて今度の三番勝負ですね。情勢は世界がとても危険な状態になってます。勝負は西洋の負戦の様で、ロンドン経済がとてもおかしく成りました。北米では食料品の買いだめで、現金のある人は不動産とか現物貴金属を買いあさってます。カナダの方には4年前より準備してあるので、此方で安心して仏道の修行が出来ます。
前回の続き、佛說大梵天王問佛決疑經(宋代)を続けます。言葉の上で古代の漢文なので頭を抱える事が度々有りますが、幸いにも南伝と北伝禅の体験が助けになります。
爾時世尊從起梵王以身為座妙嚴天座。著於本座。告大梵王。汝於過去無量中。修菩薩道。住高地位。能問是法。於末法濁惡世中。相續諸佛大道心法。令不斷絕。咸是所以依汝力也。尚有所以思。悉恣問之。如來為汝演說正法。大梵王言。善哉世尊聽問如是。我當問之。如來先經。為未說之。為未示之。為既示之。佛告大梵王言。我先已說。為既說之。為舍利弗謂。不可以言宣是也。時舍利弗。面會此法。即得當成華光佛記。亦復龍女。以一寶珠。無句上之。
この時に、世尊は梵王(大梵天王或わ大梵天・梵語:Mahā-brahmā(-deva)・娑婆世界主・大宇宙の主)の化身である妙嚴天座より立ち上がり その席に向かって、大梵王よ汝は過去無量中において菩薩道の修行をしたために、高地位にを獲得したのです。この法門を良く心の中で観察してください。末法濁惡世中において諸佛大道心法を相續して絕える事の無い様に、この法門は汝努力で獲得したもで有る事をよくよく思い、又問いなさいと正法の道を示しました。大梵王は世尊様の良き教えを受け止めて問いただします、と答えました。今の教えは、聞いた事も見たこともなく、誰からものこの様な教えは有りませんでした。 この法門は私が舎利子に示した教えで、華光佛のおしえです。舎利子は直ぐに理解しました。又龍女と一寶珠(三千大世界に値する一宝石・法華経)の話も記録に在りません。
龍女。以一寶珠。無句上之。如來又也速受寶珠。無句受之。龍女又依此佛心道。即得成佛。亦復是也。大梵王言。若如是者。今日如來。以此一法。為最真實。佛言如是。如汝所言。舍利弗者。過去劫來。不離於我。今日亦然。我俱不久入於涅槃。不留我後。龍女已得他方成佛。非我弟子。其法不傳。皆如無耳。今日有獨摩訶迦葉。傳真道象。我滅度後。至於末法五濁惡世後五百歲。不絕佛道。唯在迦葉。獨付傳中。是故名曰唯是真實。大梵王言。如來先說後五百歲。其五百歲是何時也。佛言。夫其五百歲者。我滅度後。佛法住世。正法八百年。像法千二百。末法五千五百年。已去正法像法末法。後所有年。五百歲是也。大梵王言。正法像法末法。及後五百歲者。是謂何世何國然也。佛言。其世是人間世。而非天世及龍世也。亦復其國。是閻浮中。隨機諸國。非必一國。所以者何。天世龍世。是聖者世。而無年限。但有人世。上清下濁。上盛下衰。是故有限。亦復國國。時改機變。或有天護。或有聖護。或無天護。或無聖護。或有神護。或有仙護。或無神護。或無仙護。人機無量。國隨人機。是故非必一國然也。梵王白言。世尊如是。如佛所說。國機不同。或有有緣。或有無緣。或有護安。或有護難。茲興彼廢。茲廢彼興。佛法東漸後五百歲。留法不絕。利益眾生。
龍女は一寶珠を無言で献上し、如來も無言で速やかに一寶珠を受け取りました。龍女も同じくひたすらに佛心の道を歩んだので、如来である釈尊が受け取った時に、仏果をに得ました。大梵王は釈尊に、この方は今言われた法門で本当に佛に成られたのですか?と、聞きました。 お釈迦様は、汝が聴く通りであると答え、舍利子もまた過去の劫以来、私の傍いてこの法門の道を聞いた時より、菩薩道を歩む事に成りました。我が涅槃に入った後は、龍女がこの法門で他の世界で成佛しますが、私の弟子でもなく、伝えたことも有りません。この法門は誰とて聞くとも無い極秘法で、今、摩訶迦葉一人だけが心で受け取りました。像画道を真に伝承し続ければ、私が涅槃に入った後でも、末法の五濁惡世(世界の成立から破滅に至るまでの成住壊空の四劫の住劫の滅劫に起こる、五つの汚れに満ちた悪い世の劫濁、見濁、煩悩濁、衆生濁、命濁の世)時の後五百歲でも佛道断絶しません。只迦葉一人だけに、今の真実を心伝しました。 大梵王はその後五百歲とは、何時の五百歲ですかと尋ねました。それは私が涅槃に入った後の佛法が世に定着した、正法八百年、像法千二百、末法五千五百年の、後五百歲です。大梵王は、それでは正法像法末法の後五百歲はいつの世の何の国ですか、と問いました。それは人間世界世で、天の世でも龍世の世でも在りません。その国は閻浮(閻浮提えんぶだい、サンスクリット語: जम्बुद्वीप 、 Jambudvīpa 人間が住む大陸)の中の国々で一国だけでないのです。そして天界龍界聖者界には年が無く、人世界にだけ年齢があります。そして清より濁に至り、盛えより衰に至ります。それで国々には限りがあり、変わるときに時に天護、聖護又は無天護、無聖護と一定では無いのです。同じ様に時によって神護、仙護或いは無神護、無仙護。人々や機械類は数しれず、それに一国だけではないのです。それでは世尊様のお話では、国々に色々な違いがあり、それで有緣、無緣、護安、護難が有り、栄えては滅びて 滅びては栄える。それで佛法が東に伝わった後の後五百年でも法が断絶せず、人々に福田を恵むのですね。
爾時大梵天王白佛言。世尊出世。四十餘年。種種說法。云何有未曾有法耶。云何有及言語法耶。願為世間一切人天。能示己自。言了金色千葉大婆羅華。持以上佛。而退捨身。以為床座。真誠念願
そのときに大梵天王は、世尊が世に出て以来四十餘年に成りました。その色々な說法はこれまでにない法門で在り、説法です。世間一切の人、天人の為の願いで金色千葉大婆羅華を仏へ献上して、自分の気持を表して、質問を終わり退席します。心を込めて参拝して自分の席に戻りました。
爾時世尊著坐其座。廊然拈華。時眾會中。百萬人天。及諸比丘。悉皆默然。時於會中。唯有尊者摩訶迦葉。即見其示。破顏微笑。從座而起。合掌正立。有氣無言。爾時佛告摩訶迦葉言。『吾有正法眼藏涅槃妙心實相無相微妙法。不立文字。教外別傳。有智無智。得因緣證』。今日付屬摩訶迦葉。摩訶迦葉。未來世中奉事諸佛。當得成佛。今日亦堪為世間師。佛告諸比丘。如來今者不久滅度。汝等比丘皆悉能依摩訶迦葉。入大乘門。修行佛道。告摩訶迦葉。無有餘法。唯一心性。佛。過去諸佛。現在諸佛。未來諸佛。已說今說當入而已。『一切諸佛。依一心性』。已成說佛道。現成佛道。當成佛道。一切眾生亦復如是。若謂餘法。尚有更一。諸佛成佛。眾生成佛。即外道說。非七佛說。非十方佛說。迦葉當知。汝所付屬。八萬藏經。是諸教者。是即乘一心器也。譬如世間牛車馬車。是為諸法乘之渡於道路器也。所有教經亦復如是。汝能奉持。
その時に世尊はそのままで座ってその一華をかざして居りました。この大集会には天人、人と比丘達は皆な默然、尊者摩訶迦葉だけはその奥義を理解して笑みを浮かべて、席より立って 合掌し無言で居ました。この時佛は摩訶迦葉にこの様に話しました、今より【私の正法眼藏涅槃妙心實相無相微妙法を因緣で得た證を不立文字で教外別傳である、智慧の有無にかかわらず】『吾有正法眼藏涅槃妙心實相無相微妙法。不立文字。教外別傳。有智無智。得因緣證』、汝の心と身体に付屬したのだ。摩訶迦葉よ、未來の世の中で諸佛に奉事し成佛して、今日に値する世界の師になりなさい。佛は諸比丘に、これから不久涅槃に入るので、汝等比丘は皆な摩訶迦葉に心から頼りなさい、そして大乘門道に入り、佛道を修行してください。摩訶迦葉よ、この法門は余す事なく只その【一心性】(心が一つの事柄だけに集中している状態になること)によるもので、全ての佛、過去諸佛、現在諸佛、未來諸佛はこの法門によるものである『一切諸佛。依一心性』。これが佛道、現成佛道、當成佛道であります。全ての衆生は、いっそうこの法門を余すことなく修行して諸々の佛に成佛してください。衆生が只修行なくしての成佛は、七佛の教えでは無く、総ての佛の教えでもありません。迦葉よ、この事を確りと知ってください。汝に付屬する、この法門は八萬藏經であり、諸々の先生です。一心と言う牛車や馬車に乘る車と同じである。世間ではこの様な乗りもので、旅をしますが、諸々の法門も同じであるので、汝は良く受け継ぎ保持してくださいと、述べました。
爾時摩訶迦葉。歡喜踊躍。為佛作禮。而白佛言。世尊此法實難遭者。誠是直道。誠是妙道。我昔遇佛。出家修行。偏厭生死。唯求涅槃。但修無為。不求是法。但了空理。不知是法。難行苦行。多年作勞。得阿羅漢。思之誠難。今日如來。最上妙示。『唯剎那事。非年非劫。非難妙易。令我成佛』。無有疑惑。雖非實至劫數成時。三十二相。八十種好。紫磨金色。『妙覺成佛。實知法身。是心是佛。三世諸佛。一軀妙體』。今思已前。於多年中。難行苦行。是勞無功。亦多年中。求空無為。皆虗假法。更非實法。今日見得是真空法。其相正空。而性不空。其體無為。而性圓滿。一切眾生唯依是法。當得成佛。佛告摩訶迦葉言。如是如是。如汝所說。汝於未來。當得成佛。如我今日是法。爾時世尊。說此言已。即從座起。還坐本座。無語無動。眾會亦復寂莫無聲。皆含妙氣。
この時に摩訶迦葉は歡喜の喜びで、お釈迦様に三拝し、この様に話ました。世尊様、此の法門に出会うのは甚だしく難しく、誠に直道であり、妙道です。私はその昔に佛に出会い、出家修行したのは、生死が嫌で。ただ涅槃をもとめての修行は、何にもならない事でした。この法門を求め知らずに、空理の難行苦行を多年に渡り苦労して阿羅漢果を得ましたが、この法を思いつくのは誠に難しい事です。今、如來様は最上妙法を、一瞬にして授けて下さいました。年功の難んや妙易を超えて私に佛になる様にと言われました。『唯剎那事。非年非劫。非難妙易。令我成佛』。この事を無劫数の果の今にて、三十二相、八十種好、紫磨金色の身体になり 絶妙な悟りのに成り、法身を確かに知り、心は佛で有り、三世諸佛と一に成った妙体である事が解りました。【妙覺成佛。實知法身。是心是佛。三世諸佛。一軀妙體】 今までの間、多年に渡り難行苦行した苦労は無功で、この多年の中で空を求めた、のは無意味でした。これらは皆化法であり実法では有りません。今、本当の空法その空性と不空性には独自性は無く欠ける事もない、まさに真円の様な相を正しく見せ戴き一切の衆生はこの法門によってだけ、佛に成りえることが解りました。世尊は、摩訶迦葉の言葉の通りで有り、汝の說く様に、汝も未來において佛に成ります。これは私が今、示した法門です。世尊が言い終えた後に席より、起ちあがって本座に戻り坐り無語無動。大集会また静寂無言で,大集会の精神と気分が大きく沸き上がりました。
爾時大梵天王白佛言。世尊善哉。世尊能快說之。世尊滅度。後世眾生。云何入得。云何修行。願為我入入得修行精密法要。佛告大梵天王。天王諦聽。善思念說之。眾生機根。種種無量。或聽理入。或禪定入。或因緣入。或持示入。不一般也。『天王唯有信心。能入是最上道』。云何起信不依心性。他不成佛。所以者何。於心性外。無成佛路。如是了知。真實求者。能人是道。智慧如舍利弗。多聞如阿難陀。辨才如布婁那。解空如須菩提。持戒如優婆利。神通如目徤連。天眼如阿那律。如是此輩。皆不成佛。所以者何。此輩皆得心性假用。未得心性真實體故。唯證性體。必滅佛道。如是了知。真實求者。能入是道。天王或有知見心性妙實體者。『知見之時。即體妙理。無放無離。行住坐臥。心身融一。見聞覺知。根性融一。如是修行。即行佛道。在家菩薩。出家菩薩。非異非別。唯以融一箇之道。我於即時。成佛道已。世間出世。修行無咎』。
その時に大梵天王は、世尊様のお話は実に素晴らしく、理解しやすく、涅槃に行かれた後も衆生は如何に修行するべきかを、私の願いを叶えて事細かく説かれてました。私は今のことを、しっかりと受け止めて修行道を歩みます。お釈迦様は大梵天王に言葉をかけ、天王は善く思居ながらにして說くことを確りと聴いてました。衆生の性質は数えることが出来ない千差万別で、理論で、禪定に入り、因緣より入り、持ち味より入り、聞くことは同じではない。天王は只信心だけに依り最も優れた聞き方です『天王唯有信心。能入是最上道』。深く信仰しても、心性に依らなければ佛には成りません。心性に依らない者たちには、成佛の路はない事をよく知りなさい。そして、真実を求める人は私の説く道を歩んで下さい。智慧の舍利子、多聞の阿難陀、弁才の布婁那、解空の須菩提、持戒の優婆利、神通の目徤連、天眼の阿那律達は皆佛には成る事は無い。この人達は皆、心性を誤用して未に心性の真の実在の【知見:Seeing Knowing】に達して無いからです。ただ証拠だけでは、佛の道は必ずや途絶えます。真実を探究する方々は、よくこの事を知って、この道に入って下さい。天王や知見で心性妙を実在体験した人は、絶妙な真理からいつも離れることなく、行住坐臥でも心身が一体化で見聞覺知をして根本と心性が一に成ります。これが修行で有り、仏道の行です。『知見之時。即體妙理。無放無離。行住坐臥。心身融一。見聞覺知。根性融一。如是修行。即行佛道。』在家菩薩も出家菩薩も違いはない、只この道を進む事が成佛の道で、世の中の迷いの罪悪感から離れて修行できます。
爾時大梵天王。問迦葉言。世尊往昔。說種種教。其教理之。今日仁者。從佛所受心。云何有所差別。語梵王言。仁者莫問如是。此事若有世尊已前所說教理。差於今日所受心者。彼諸教者。即是邪說。若有世尊今日所受心。差於已前所說教理。是此心者。『即是心。一切教之。此一心理。無有毛端所差別所』。若有學人。謂諸教理與此心理有所差別。是即外道天魔所說。非唯不知諸大乘經所說之理。亦不知我受一心理。若知心理。應知教理一理無差。但有所差諸教理者。以雖有益非真。今此知見教。唯是實無二。雖設有他教。其益皆小分。不謂他無益分。性說一端。如星光日為。
この時に大梵天王は迦葉に聞ました。世尊はその昔より様々な教えを説きその教理と今、貴方は佛より受心した教えの違いはあるのですか。これらの事は世尊が前よりの教えで、今の説法で違いがある教えであると、教える先生方は邪說の教えです。この教えは心で理解している方は、一切の教は【一心】の真理で全くの違いが無いと分かります。『即是心。一切教之。此一心理。無有毛端所差別所』。學人で諸教理上で心の真理に違いがある説を【教え説くのは外道天魔の教え】で、諸大乘經の所說理には無いです。私はその様な違いの教えの【一心】の真理を知りません。只私の知ってる心理(法随観)の教理には、真理の違いがない事です。しかし幾つかの教義の上で差が在り、諸々のその教えは有益ではないです。この【知見】の教は正法で、他の教えは、少しの益でしか無いです。その教えは星の小さい光の様です。
分光為星光 不謂星無光 小端如無益
【四諦十二緣 五戒及十善 念佛往淨土】苦集滅道と 無明、行、識、名色、六処、触、受、愛、取、有、生、老死の十二因縁を知り五戒及十善を実行して 浄土の佛を何時も心に思えば浄土に生まれます。
具戒及坐禪 權大諸菩薩 皆是彼端小
此教如日光 他教如星光 眾星雖□天
不謂之白晝 日光出現時 夜明天成晝
他教雖有世 不謂佛法者 眾生正諸佛
穢土是淨土 生死自涅槃 三世永一世
【世法即佛法 有為實無為 如是知見教】世法[俗諦]と佛法[真諦]は一体円融の不思議で 有る事と無い事は同じ 知見の教え(法随観・Dammanupassana: Seeing Knowing (Vipassana、観禅)で 心に映ります。
及其修行者 謂之佛法有 又謂我世有
佛說是語時 眾有百千人 皆了無上道
言教令悟心性理。令成佛道傳心理者。以心傳之。得心性理。令成佛道教者。漸入心者。頓入心者。遲速不同。理則一同。譬如東國人指日輪。謂此日輪從我東天往彼西天。西國人。亦指日輪。謂此日輪從彼東天來我西天等。雖異彼此往來之言。不差謂日。日輪之言。與語日東西理者不差。如來教示亦復如是。教傳心傳。示相不同。於理一同。
自分の心の仕組みを学び、佛道を伝える心理(法随観禅)者に成り、この心を伝える心性の理を得て、佛道の教者に成りなさい。徐々に解る人や直ぐに解る人と遲速が有りますが、理は同じです。東國の人が日を指差して、日は東より西に向かいます。西國の人も指差して、日は東より西に来るといいます。同じ日であり、同じく日が動くことであり、日の往來の言葉の違いだけで同じ日であり、理解も同じです。如來の教示も同じく教伝心伝で、相が違っても理は同一です。
白言世尊。此見性道。應唯比丘行此道哉。亦諸在家可普行哉。佛言。天王心性之道。出家在家。天龍鬼神。皆悉具足。何可限之比丘耳。唯有在家出家行相。於相異非一。其出家行。
この見性道も、比丘の道も又諸在家の道も同じなのですか。お釈迦様は、天王心性の道、出家在家、天龍鬼神も皆同じく聞く耳であり、比丘だけに聞ける耳ではない。在家出家の行相は違っても出家行はおなじである、と説かれました。
父母已赦。出父母家。代父母事。三世諸佛無主君故。代事菩薩布佛形家。如生身佛。有佛舍利。如在世佛。出世俗故。不禮國王。不敬天仙。不求財寶。但持一鉢。不畜衣服但持三衣。安住深山。樹下岩洞。清意淨身。身明了覺知自己本佛陀。方佛身一躬法。
父母は、父母の家事を求めずに出家を許しました。三世の諸佛も主君は無い代わりに菩薩として布佛し、生身の佛として佛舍利を持ち、この世で佛の様に世俗を離れて國王でも無く、天仙でも無く、財寶を求めずに、只一鉢と三衣を持って安住深山で樹下岩洞で清意淨身して、己の身は本来佛陀である事を明了に覺知して、自己と佛身は一体の法門に進みなさい。
月輪品第三
爾時世尊。告迦葉言。摩訶迦葉。七佛所說。無有異路。諸佛成道。無有異法。唯以是一知見。明見自己一心形相性理。即成佛耳。若有他法令成佛者。即是天魔波旬邪法。迦葉當知。我座菩提樹下。降魔成等正覺。當於其時。盡見心形。盡見心理。我見心體。如月輪形。諸佛出現。即授印證。令我成佛。我者久遠無量劫中修行成故。現不成佛。雖未即。成佛身已。我今印證此人。即見己身成本佛。是知見佛。我今授記此人來世。是不久當成果滿佛。如今會中摩訶迦葉。雖已知見自法身了。未滿六度劫數成故。未得成佛妙覺法身。雖然如是。『知見自性佛法身體。十方諸佛。一體一躬知成佛故。得佛印證』。事於未來諸佛世尊當得成佛。天王譬如世間月輪。朔弦望晦月不現。雖是月輪。人不言月。朔月一分。以日近故諸人不見。雖俗不信。知者知月。如初發心見性道人。世俗不知。道人知之。三日夕天。現三分光。雖未成輪。世間知月。如見性人。能徹顯德。諸人知之。摩訶迦葉亦復如是。雖今日未實成阿耨多羅三藐三菩提。已受未來當成佛記別。名見性佛。云何道人心圓月輪。有十五分。
この時世尊は、摩訶迦葉の言った事は、七佛の說く所での路の諸佛の成る道で有る法門で、只知見(法随観)に依って明快に自己の心形相性理(心の仕組み作り)が見え、佛耳を持つ事に成ります。他法で成佛する教えは、天魔波旬の邪法である事を迦葉は良く熟知している。私が菩提樹下の座で魔を降して等正覺を成し遂げた時に、総ての心の形体と心理と心体(法随観で観察する心と体の関係項目を観禅での行科目)を完全に見た時に、それが満月の形に成り、諸佛が出現して私が印證を受けて佛に成りました。私が久遠無量劫で修行をしても佛に成れなかったのは、佛になる身では無かった。私が今印證人と成ったのは、己の身が成本佛【毘盧舎那仏・大日如来】である事を知見したからです。今、私が授記した人は來世で、果を滿し佛に成るのも遠くない。摩訶迦葉の如く自己の法身を知見しても、六度(波羅蜜)を数劫全うして妙覺法身を得て、然と佛に成ります。十方諸佛も法身(毘盧遮那仏・大日如来)と己の身体が一つの体である事を知見したから、佛の印證を得たのです。『知見自性佛法身體。十方諸佛。一體一躬知成佛故。得佛印證。』この様に未來諸佛世尊も同じく成佛します。天王(大梵天王)も満月の如くは、世間で見える満月で無い月輪で 人が言う月の事ではない。新月の一分は、日毎の月を見える事が無い人たちは、信じられない人で、月の有る事を知ってる人は、月初めであると心で見る道人です。世間の人はこれを知らず、道人は良く知る。三日月は、三分の光で未だ満月でない、と世間の月の智慧であります。見性人は仙人の德と人々に知られます。摩訶迦葉もこの様で在り、未だに阿耨多羅三藐三菩提に成っていませんが、未來において佛に成る事を知る人は、佛を見た人です。この様に道人は、心で満月の十五分月であると知ります。
布施度者。大慈悲用。轉慳貪心。饒益自德。利澤眾生。戒律度者。法儀性用。轉邪惡心。堅固自己。保持眾生。堪忍度者。大誠信心用。轉瞋恚心。守護自道。安穩眾生。精進度者。道理性用。轉懈怠心。勤修自己。勸進眾。靜慮度者。大智慧用。轄生放逸心。接取自己。接取眾生。智慧度者。智藝性功。轉愚痴心。明徹自己。明徹眾生。方便度者。仁者智性功。轉礙礙心。易修自道。易修自道眾生。誓願度者。仁勇性功。轉發失心。成就自道。成就眾生。任力度者。智勇性功。轉怯弱心。任住自己。任住眾生。知智度者。大覺性功。轉迷惑心。悟了自己。悟了眾生。所作智者。應化覺德。轉前五識。成佛自己。成佛眾生。妙觀智者。他受覺德。轉第六識。成佛自己。成佛眾生。平等智者。自受覺德。轉我人識。成佛自己。成佛眾生。大圓智者。自性覺德。轉含藏識。成佛自己。成佛眾生。法界智者。法身覺德。轉無明識。成佛自己。成佛眾生。覺轉無明。成法界性。是名如來法界體智。是十五道。元來性具。是名心性。是名佛性。十五圓滿。不一可決。無首無尾。如環無端。但以方便。說示始終。凡夫性者。雖有不現。猶如晦月。有輪無覺。初發心者。始見性體。猶如朔月。現一分光。作修行人。智妄供有。猶如弦月半白半黑。聖者性者。智見修滿。猶如望月圓輪滿光。即說偈曰。
布施波羅蜜者は大慈悲で慳貪心に変えて、自分にも、沢山の人にも利益を与えます。戒律波羅蜜者は法儀を使って、邪惡心を変えて、堅固に自己と衆生にもします。堪忍波羅蜜者は、大誠信心を用いて。瞋恚心を変えて、自分の道を守り周りの人も安心します。精進波羅蜜者は道理を用いて、怠け心を変えて、勤勉な自己して、周りの人にも勧めます。靜慮波羅蜜者は大智慧を用いて、命を大切に自分も周りの人にもします。智慧波羅蜜者は智慧と技を巧みにし、愚かな自分と他人をも明解な心にします。方便波羅蜜者は仁徳と智性が増して、自分と他人の礙の心を変えて、修行道を安易にします。誓願波羅蜜者は慈悲と勇敢を増して、自分と他人の失心を変えて成功させます。任力波羅蜜者は智慧と勇気を増して、自分と他人の怯える弱心を変えて強くさせます。知智波羅蜜者は大覺性が増して、自分と他人の迷いの心を悟りに導きます。この様な智者は、五識(色境、声境、香境、味境、触境の識心)を覺德に変えて、自己も衆生も成仏させます。 妙觀智者は覺德を他の人が受ける様に、第六識(眼、耳、鼻、舌、身、意の識)を自己にも衆生にも成佛させます。平等智者は自己が覺德を受けて、我を人識に変えて自己も衆生も成佛させます。大圓智者は性分が覺德なので、藏識(阿賴耶識は如來藏、第八識、楞伽經より)を含み自己も衆生も成佛させます。法界智者は覺德法身なので、無明識(無明、梵語: Avidyā ,巴利語: avijjā 、煩惱のこと)を転じて、自己と衆生を成佛させます。覺も無明に転じて、法界性に成ります。これを如來法界體智と言います。これが十五道で元より皆さんに備わっている心性と言い、佛性の十五圓滿の満月。欠ける事もなく、先も後ろもなく回るように端は無い如くで、方便でこの話を終わります。凡夫性の者は新月の輪を見ることなく無月とし。発菩提心者は新月の一分光と最初からその様に見ます。人は智と妄が供に有る事を知って、修行者は半月の半白半黑の月様です。聖者性の人は智見(Seeing Knowing: 観禅)よく修して、満月の圓輪滿光を望めて下さいと、句を偈しました。
凡夫未知見 暗如晦月輪 地前諸菩薩
光如朔月等 地中大菩薩 明如弦月成
地上覺菩薩 圓如望月滿 是此月輪者
是久遠成佛 名無量壽命 決定王如來
亦名法界宮 常寂光淨土 毗盧遮那佛
常住此月輪 十方諸如來 俱住於此殿
非因亦非果 三世常住者 凡夫行人者
應觀如是理 端坐觀月輪 我身成本來
毗盧遮那佛 法身遍法界 頂有五佛冠
坐千葉蓮華 身著瓔珞衣 身色紫磨金
百福本具足 萬善莊嚴身 一念間知見
心性形月輪 一念間憶念 我身毗盧理(己の身は毘盧舎那佛の理事と知る人は、真実の
是人名真實 修念佛行者 為得大功德 念仏修行者で大いなる功と徳を得ます。)
東方阿閦佛 南方寶生佛 西方阿彌陀(東は阿閦佛で南は寶生佛、西は阿彌陀で
北方不空成 如是等無量 恒河沙諸佛 北は不空成、これらの仏は無量恒河沙諸佛。)
稱常念名號 恭敬禮供養 經於百千歲
是諸功德者 知見之功德 能作比量者
是諸功德者 不及於見性 須臾之功德
百分亦千分 百千萬億分 不及於一分
何況常住體 自性之本佛 應用中於法
世間與出世 一面而度世 自度亦化他
天王出家菩薩者。
天王は出家者の菩薩です。
爾時世尊。說是偈已。告大眾言。已前多說空法眾義。是為能破數多煩惱。成清淨心。已成清淨。同佛空心。是名成佛。是斯初位。今說心月。十五妙道。入最上道。是未成佛時。能至佛佛位。是斯終位。十五修行。是名諸位因佛。修行十五成就。是名諸佛果成佛道。一切眾生。身行相應是十五道。口意亦爾。一切行行。無惡但善。一切時時。無迷但覺。如是行人。一生即得成聖人身。人天恭敬。龍鬼供養。十方遊行。無有障礙。無有怨敵。一切安樂。一切無為。
そして世尊は偈を説いて、大衆に話しました。私は前に沢山の正しい空法を説明しました。是は数多くの煩悩を破り、心が清淨に成り、已も清淨に成ります。これが佛の空心で成佛と言います。最初は、今の心月の話で、十五妙道から入る最上の道です。未に佛でない時に、佛位に至る佛の道の最終点です。この最終位が十五修行で、総ての佛が修行十五道を成就して、総ての佛の果の成佛道です。一切の衆生は身行も是の十五道の様にし、口意も同じくする様に【身口意】。全ての行動には無惡で、ただ善。何時も迷わずに、ただ覺。是が行人で、この人生で聖人身に成り。人も天も行人を敬い、龍も鬼も供養してくださいます。何処に旅しても、禍が無く怨敵も在りません。全てが安樂平穏です。
法界品第四
爾時大梵天王白佛言世尊。我見法界諸佛無量。眾生無量。萬善無量。萬惡無量。以何法為成是等本。佛告大梵王言。善哉善哉。天王問之。有七法界。成就是等。一者三法身法界。二者五緣因法界。三者四氣法界。四者七大法界。五者三世間法界。六者四順逆法界。七者十界法界。是法界集會。成就一切世間。天王諦聽。云何三法身法界。一者等流。二者智行。三者成佛。云何五因緣。一者法性。二者無明。三者逢著。四者執行。五者後會。云何四氣法界。一者空氣。二者陽氣。三者陰氣。四者生氣。云何七大法界。一者地大。二者水大。三者火大。四者風大。五者空大。六者識大。七者根大。云何三世間法界。一者器界。二者眾生。三者五蘊。云何四順逆法界。一者五德。二者十善。三者四諦。四者六度。云何十界法界。一者地獄。二者非情。三者鬼界。四者畜生。五者人間。六者仙天。七者二乘。八者空界。九者菩薩。十者佛界。云何等流法身法界。普賢菩薩法身法界。其法界理。出生眾生。無始無終。非迷非覺。是名等流法身法界。云何智行法身法界。觀音菩薩智慧法界。其法界理。命具眾生。無始無終。迷變覺成。是名智行法身法界。云何成佛法身法界。毗盧遮那大薄伽梵大覺法界。其法界理。自然具足一切眾生無始無終轉迷開覺。是名成佛法身法界。云何法性因緣法界。普賢法性等流之因。自爾緣於觀音法性智行之緣。觀音法性智行之因。法然緣於毗盧遮那法性之果。是為眾生因緣根之。是妙法性因緣法界。云何無明因緣法界。一切眾生一心之元。是法性理。於其法性妙真理中。依眾生緣。忽然出生一念忘心。是為眾生流轉之元。是名無明因緣法界。云何逢著因緣法界。一切眾生。同法性生。法入同故。自然相逢而作逢著。結生死緣。生生世世。如是結緣。是性為眾生流轉生死。是名逢著法界。云何執行因緣法界。一切眾生相逢著故。於著法中。或生慈愛。或生瞋恨。或作善業。或作惡業。是名為眾生生死業因。是名執行因緣法界。云何後會因緣法界。一切眾生。此生結緣。依此緣故。必得後生。亦會造業。是為眾生生死永劫。是名後會因緣法界。
そして大梵天王は世尊へ、私は全宇宙に沢山の無量の佛を見ました。無量の萬善衆生と萬惡衆生も見ました。どうしてこの様な法が有り、その根本は何でしょうか? 大梵王よ、とても良い質問です。天王の問いはこの七法界の成立ちのこと。一に三法身法界 二に五緣因法界 三 に四氣法界 四に七大法界 五に三世間法界 六に四順逆法界 七に十界法界の集会法界のことで 全ての世界での事。天王よ確りと聞いて下さい。三法身法界とは、一に等流(一流)、二に智行、三に成佛。五因緣とは、一に法性、二に無明、三に逢著(結ばれる縁)、四に執行(生死)、五に後會(出会う)。四氣法界は、一に空氣、二に陽氣、三に陰氣、四に生氣。七大法界とは、一に地大、二に水大、三に火大、四に風大、五に空大、六に識大、七に根大。三世間法界とは、一に器界【機器類、AIだけの世界】 二に衆生【あらゆる生命体】三に五蘊【Theravadaの法随観禅実践より、北伝大乗教義上の五蘊の説明は、巴: pañca-kkhandha (パンチャッカンダ)、梵: पञ्च स्कन्ध, pañca-skandha (パンチャ・スカンダ))と、色蘊・受蘊・想蘊・行蘊・識蘊 。 物質界と精神界との両面にわたる一切の有為法を示すとのWikipediaは中身のない解説で、大変な間違いです。】の生命体。四順逆法界とは、一、五德【一に孝父。二に孝母。三に忠君師。四に助聖者。五に歸三寶。】二、十善、三、四諦、四、六度【六波羅蜜】。十界法界とは、一、地獄、二、非情、三、鬼界、四、畜生、五、人間、六、仙天、七、二乘、八、空界、九、菩薩、十、佛界。等流法身法界とは、普賢菩薩法身法界で其の法界では衆生の生命体が無始無終、非迷非覺の世界で等流法身法界と言います。智行法身法界とは觀音菩薩智慧法界で、衆生の命は無始無終で迷を覺に変えます。これを智行法身法界と言います。成佛法身法界とは、毗盧遮那佛(大日如来)大薄伽梵大覺法界で、自然に全てを兼ね備えて、生命が無始無終で迷を開覺に転換します。これを成佛法身法界と言います。法性因緣法界とは、普賢法性等流の因での緣によって觀音法性智行の緣に成り、觀音法性智行の因が出来て、この法然緣に依って毗盧遮那佛法性の果が出来ます。これの衆生の因緣根の是妙を法性因緣法界と言います。無明因緣法界とは全ての衆生の心の根本で、是の法性に依り法性妙真理で衆生の縁で忽然と出生した時に心が念忘して、輪廻転生の原因で、無明因緣法界と言います。逢著因緣法界とは、性愛の法則に依って重ね重ね会い生と死の絆ができて、人生の後の人生も結ばれる結緣が出来ます。この様に、衆生は性愛に依り生死の輪廻転生を繰り返します。これが逢著法界です。執行因緣法界とは、全ての衆生は逢著に依って会い、この法則に依って慈愛と瞋恨が発生し、又善業と惡業を作ります。この様に、衆生の生死の因業が出来ます。これが執行因緣法界です。後會因緣法界とは、すべての衆生は、この様に、縁が結ばれて この縁により必ず転生して会う事に成り、輪廻転生を限りなく続けます。これが後會因緣法界です。
云何空氣成世法界。無始無終大空之中。無始無終有一妙氣。是如來藏。含諸妙理。能為成就世間之元。是名空氣成世法界。云何陽氣成世法界。空氣變作主生動法。一水北方。三木東方。五土中央。七火南方。九金西方。如是數行。成就世間。是名陽氣成世法界。云何陰氣成世法界。陽氣變化主死寂法。二火南方。四金西方。六水北方。八木東方。十土中央。如是數行。成就世間。是名陰氣成世法界。云何生氣。父氣一月。父母氣成眾生身分。父氣一月。成生腎。母氣於時。成生膀命。母氣二月。能成心絡。父氣於時能成小膻。父氣三月能成肝口。母氣於時。能成膽腦。母氣四月能成肝口。父氣於時能成胃三。父氣五月成就肺口。母氣於時。成就大膜。父氣六月成骨耳。母氣七月盛血父舌。父氣八月成眼母筋。母氣九月成肉唇。父氣十月成皮母鼻。雖成同時。熟有不同。是名生氣成世法界。云何地大堅質法界。眾生支大。骨肉質體。皆是地大。是名身分地大法界。云何水大濕質法界。眾生支體。血液溫體。皆是水大。是名身分水大法界。云何火大溫氣法界。眾生支體。君相溫氣皆是火大。是名身分火大法界。云何風大動搖法界。眾生支體。隨念動搖。皆是風大。是名身分風大法界。云何空大法界。一切眾生臟腑之間。氣血通經。皆是空大。是名身分空大法界。云何識大魂魄法界。眾生心身。眼耳鼻舌身意中有為其處主。知了靈識皆是識大。是名身心識大法界。云何根大明徹法界。眾生身心眼耳鼻舌身意根處皆根大。是名身心根大法界。云何器界世間法界。一切眾生。所住之所。天地境界。是名器界世間法界。云何眾生世間法界。有情非情。迷覺眾類。是名眾生世間法界。『云何五蘊世間法界。一切眾生。身者是色。心者是受想行識也。是名五蘊世間法界』。云何五德順逆法界。其順五者。一者孝父。二者孝母。三者忠君師。四者助聖者。五者歸三寶。其五逆者。一者殺父。二者殺母。三者弑君師。四者殺聖者。五者破三寶。是名五德順逆法界。云何十善順逆法界。其順十者。『一者放生。二者正施。三者節貞。四者誠語。五者正語。六者譽語。七者睦語。八者義捨。九者和慈。十者明慧』。其逆十者。『一者殺生。二者偷盜。三者邪婬。四者妄語。五者綺語。六者惡口。七者兩舌。八者貪欲。九者瞋恚。十者愚痴』。是名十善順逆法界。
空氣成世法界とは、無始無終の大宇宙の空間で、無始無終の絶妙な心の空間の如來藏で、諸妙理でなっているので、世界を成す元です。これが空氣成世法界です。陽氣成世法界とは、空氣変動作用の法則で一水北方。三木東方。五土中央。七火南方。九金西方の數行【陰陽術の八卦 五行の数行ではありません。仏教は東西南北佛と中央佛で成る数行です。】で成る世界、是が陽氣成世法界です。陰氣成世法界とは、陽氣が衰え消滅する法則で、二火南方。四金西方。六水北方。八木東方。十土中央。で成る數行世界、是が陰氣成世法界です。生氣とは、父母の氣で成る衆生の身分が成る法則で、父氣は一の月で腎臓を作り、母氣はこの時に寿命を作ります。母氣は二の月で心臓が作られ、父氣はこの時に肌を作ります。父氣は三の月で内蔵を作り、母氣はこの時に胆のうを作ります。母氣は四の月で肝臓を作り、父氣はこの時に胃を作ります。父氣は五の月で肺を作り、母氣はこの時に内臓を包む大きな膜作ります。父氣の六の月で骨と耳を作ります。母氣の七の月で血液と父の舌を作ります。父氣の八の月で眼と母の筋を作ります。母氣の九の月で肉と唇を作ります。父氣の十の月で皮と母の鼻を作ります。だいたいこの様に、成るけれども熟生は同じで無い。是を生氣成世法界と言います。地大堅質法界は、衆生を支え、骨肉質体は皆な地大である。是を身分地大法界と言います。水大濕質法界とは、衆生の体を支える、身体格部と血液で身体を溫る事で、是が水大、身分水大法界と言います。火大溫氣法界とは、衆生の身体を暖かくする事で、是が火大です。是を身分火大法界と言います。風大動搖法界とは、衆生の身体が思いのままに動くのは風大(風の元)に依るものである。総てがこの作用です。是が身分風大法界です。空大法界とは、全ての衆生の臟腑の間と氣血が通る作用で、是が空大(空の元)です。是が身分空大法界です。識大魂魄法界とは、衆生の心身の眼耳鼻舌身意の心中に有る主が知了する、靈識です。是が識大(識の元)です。是が身心識大法界です。根大明徹法界とは、衆生の身心眼耳鼻舌身意の根處は皆な根大で、是が身心根大法界です。器界世間法界とは、全ての衆生が住む所で。天界と地の異次元空間界で、是が器界世間法界です。衆生世間法界とは、有情非情の迷覺衆類で、是が衆生世間法界です。五蘊世間法界とは、全ての衆生の身体が色(Rupa)で、心(Nama )が受想行識の完了・三十四善点心(Kusara)、又は不完全な欠・点心(Akusara)の行式です。是が五蘊世間法界です。【云何五蘊世間法界。一切眾生。身者是色。心者是受想行識也。是名五蘊世間法界】。五德順逆法界とは、順の五者は(一、孝父。二、孝母。三、忠君師。四、助聖者。五、歸三寶。)と、其の五の逆者は(一、殺父。二、殺母。三、殺君師。四、殺聖者。五、破三寶。)で、是が五德順逆法界です。十善順逆法界とは、其の順十者が『一、放生。二、正施。三、節貞。四、誠語。五、正語。六、譽語。七、睦語。八、義捨。九、和慈。十、明慧』と、其の逆十者が『一、殺生。二、偷盜。三、邪婬。四、妄語。五、綺語。六、惡口。七、兩舌。八、貪欲。九、瞋恚。十、愚痴』で、是が十善順逆法界。
云何地獄受苦法界。此大地下。金輪際中。有惡鬼集。在其世界。生諸眾生者。為大鬼。所割食噉食。亦生亦然。金輪際下。有水氷輪。水輪際下。有火炎輪。其水輪際。其火輪際中。諸眾生為氷所凍。為火所燒。晝夜無間受大毒苦。是名地獄受苦法界。云何非情愚毒法法界。愚痴無智。塞心塞念。諸眾類。或為土石。或為。生草木。是名非情極愚法界。云何諸鬼餓鬼貪鬼疫鬼毒鬼夜叉羅剎毗遮俱槃多等眾類。是名鬼界苦毒法界。云何畜生龍等諸鱗。金翅鳥等一切諸羽。龜螺等甲。獅子虎狼等之諸毛。猩猩等之一切裸虫。是名畜生非正法界。云何人間正善法界。剎利。婆羅。毗舍。須陀。五戒力及十善力。生得善界。是名人間正善法界。云何天上善樂法界。大十善力。及八禪力。生欲界天及色界天。是名天上善樂法界。云何七大。一地土色身大。二水汁血精大。三火氣靈溫大。四風木動息大。五空金虗氣大。是五大分迷覺二道。二道各分依正二報。迷道依報。成天地世界。迷道正報。成人天有情。覺道依報。十方淨土覺道正報。成諸佛菩薩。六六識大。風木大靈成眼識。水汁大靈成耳識。空金大靈成鼻識。地土大靈成身識。火大一身之主。故分二識。從靈成舌識。主靈成意識。七六根大。風木大氣成眼根。水大氣成耳根。空金大氣成鼻根。地土大氣成身根。火大一身主也。故分二根。從氣成舌根。主氣成意根。云何如來藏地土識根大。無量壽命決定王佛法身等流。成水識根大。不空成就佛法身等流。成火識根大。寶生佛法身等流。成風木識根大。無動佛法身等流。成空金識根大。無量壽佛法身等流。成無始無終無造無為。是名如來藏。
地獄受苦法界とは、この大地の下に金輪が有り、際(金輪と水輪の間)が最下部でその中に惡鬼が集って居る世界に、沢山の衆生が生きています。大鬼たちはこの衆生を割いて食べますが、その同じ衆生達は又直ぐにそこで生まれて、又食べられます。(西洋では太古の昔に巨人が人を、その同じ様に食べる話があります。)金輪際下の下には、水氷輪があり、その際の下に、火炎輪があります【地球の構造は球体が外殻岩石60-80Kmのマグマ上に在り、マグマの下に高圧水が数千Kmが有り、約三百万三十万圧力に水も高熱氷(金属質)に成り、その下に鉄外殻の核反応金属球体の超高熱度の火球体が有ります。】その水輪際と火輪際の衆生は氷で凍り、また火で焼かれる苦しみを昼も夜も無間に大毒の苦を受けます。是が地獄受苦法界です。非情愚毒法法界とは、愚痴や無智、心や思いの閉ざされた、あらゆる種類、或いは土石や生草木の世界で、是が非情極愚法界です。鬼餓・鬼貪・鬼疫・鬼毒・鬼夜叉・羅剎(巴利語: Rakkhasa鬼神)・毗遮(食屍、食血肉鬼)・俱槃多(巴利名Kumbhan!d!a幽霊王、人食鬼)などのあらゆる類で、是が鬼界苦毒法界です。畜生龍等諸鱗とは、金翅鳥(ガルーダ鳥)などの一切の羽の類、亀やカタツムリ等の鎧の類甲、獅子虎狼等の獣の類、毛の無い生き物や一切の裸虫などの類で、是が畜生非正法界です。人間正善法界とは、剎利(刹帝利 Kshatriya )、婆羅(婆罗门 Brahman)、毗舍(庶民)、須陀(奴隷階級)の五戒及十善戒(十善道行・仏説海龍王経)を実行して善界に生まれた人間。是が人間正善法界。天上善樂法界とは、大十善及び八禪を実行して、欲界天及色界天に生まれる。是が天上善樂法界。七大とは、一に地土色身大、二に水汁血精大、三に火氣靈溫大、四に風木動息大、五に空金虗氣大、是の五大は迷覺二道に分かれて迷正の二報になる。迷道の正報で天地世界に成る。迷道の正報で人天有情ができます。覺道の正の二報で、十方淨土正報と諸佛菩薩正報と成る。六に六識大。風木・大靈成眼識、水汁・大靈成耳識、空金・大靈成鼻識、地土・大靈成身識、火・大一身識と主心識で分れて二識に成ります。從靈成舌識。主靈成意識。七に六根大となり、風木大・氣成眼根、水大・氣成耳根、空金大・氣成鼻根、地土大・氣成身根、火大・一身と主心が分れて二根と成り從氣成舌根と主氣成意根。如來藏地土識根大とは、無量壽命決定王佛法身等に依る成水識根大、不空成就佛法身に依って成る火識根大、寶生佛法身に依って成る風木識根大、無動佛法身に依って成る空金識根大、無量壽佛法身に依って成る無始無終無造無為です。是が如來藏。
如何七大成佛。佛言娑婆世界中。有千百億天地。其中有無量世界。其中有無數眾生。有智畜生。行五戒道。死而生於人間界。不受自行。而成庶人。受持修行而成大人。有智人間行十善道。死後必生成人間王。受自行成小國王。受持。不修行。成大國王。是名菩薩初行道者。十信菩薩成鐵輪王。十住菩薩成銅輪王。十行菩薩成銀輪王。十向菩薩成金輪王。初地菩薩成四天王。二地菩薩成忉利王。三地菩薩成夜摩王。四地菩薩成兜率王。五地菩薩成化樂王。六地菩薩。成自在王。七地菩薩成初禪王。八地菩薩成二禪王。九地菩薩成三禪王。十地菩薩成四禪王。等覺菩薩住於內院。入中修盡無明。下生人間。而成正覺於內。院。是以最初修行故。
七大成佛とは、釈尊の説明で娑婆世界(三千大世界:大宇宙)には千百億(十一兆:現在の天文では約100兆の銀河眼有るので、約十に一つの太陽系に衆生が生息して居る事に成る。)の天地が有り、其には無量の世界が有ります。其には無數の衆生がいて、智へ有る畜生は五戒の道行がある、死のある人間界に生まれ、自分で行をしない人は庶民に成り、修行する人は大人に成ります。智のある人間は十善道をして、死後に必ずに人間にうまれて王に成り、行を成して小國王を受け持ち、不修行で大國王に成る。是が菩薩初行道者で、十信菩薩を成し鐵輪王に、十住菩薩を成し銅輪王に、十行菩薩を成し銀輪王に、十向菩薩を成し金輪王とそれぞれに成ります。初地は菩薩が四天王に成り、二地は菩薩忉利王に成り、三地は菩薩夜摩王に成り、四地は菩薩兜率王に成り、五地は菩薩化樂王に成り、六地は菩薩は自在王に成り、七地は菩薩初禪王に成り、八地は菩薩二禪王に成り、九地は菩薩三禪王に成り、十地は菩薩四禪王に成る。この様な覺菩薩は於內院にて、入中において無明を正す為に、人間に生まれて正覺を院内で成して、これを以って最初の修行。
六大品第五
爾時舍利弗。即從座起。合掌向佛。而作是言。世尊我依如來神力。得大智慧。普知世間及出世間一切諸法上世之時。有轉輪王。布於世間治世正法。而說眾生身心。即是木火土金水成也。如來所說異之。而說空風火水地所成也。何為是乎佛告舍利弗。汝善如來。問之如是。彼上世時。轉輪聖王。依大梵天大聖王說。唯說天地成後之法。七佛所說。見其未成天地時事而說。此法未生眾生。前成大地。未成大地。前成諸天。未成欲天前成陰陽。未成陰陽有大氣。大氣者。是大空之有空。無始無終。茲有大法。亦此大法無始無終。與空同元。當知此法。是即正理。猶為空主。是名法性。名如來藏。依此法故。大空有氣。依此大氣。能作陰陽。依此陰陽。作上天。依上天故。亦作大地。成大地故。生諸眾生。眾生亦依彼法成覺。成大覺者。即名諸佛。是故七佛說六大法。所謂空風火水地識。是空者。是即氣興一也。是名金行。成肺主屬。風者氣動。是名木行。成肝主屬。地者土成。名土行。成脾主屬。火者火行。成心主屬。水者水行。成腎主屬。何故不謂金。謂空大。謂金行。則唯限實體。不通空處。謂空則通空兼實故。何故不謂木。謂風大。謂木行。則唯限體支。不通用動。謂風則通用兼體故。何故不謂上。謂地大。地者土成。成以成大。依大成故。何故不謂五形。而謂為六大也。謂五行則成天地後。唯當人間不當未成。謂六大者。天地前後皆攝謂之。何以故。聖者轉輪大王。唯謂天地。不謂天外。轉輪聖王唯治人倫。不治外故。諸佛如來知十界人業因報果。此業力成天地眾生。乃至成佛。謂始中終。故不同說。白佛言。世尊如佛所說轉輪聖王。誤惑言耶。佛言不爾。轉輪聖王。依梵天說。但治世間。上者登天。中者化仙。下者治人。不說出世。是故不說天地外法。三世諸佛導世出世。上者成佛。次成菩薩。次成緣覺。次成聲聞。能出世間。能成聖位。中者登天。次登神仙。次治人聞。能治世間。能成王法。下者脫於諸畜生界。次脫餓鬼。次脫地獄。能離苦界。能生善道。是故能說天前天後因果正法。白佛言。世尊大梵天王。長壽久存。七佛所說。面正聞之。云何不說七佛說也。佛言善哉。如汝所問。雖然如是。七佛所說。久而斷滅。不傳人間。劫初輪王出世之時。大梵天王雖知此法。未成妙覺故。不盡知其因果法。能待後佛出世時說而不說也。過去諸佛現在我佛未來一切佛時。如是我法東漸東方諸國。次第流布。其諸國法亦復如是。白佛言。世尊云何說空。佛言。空主肺臟。及主身分。六腑六臟氣血通道。九穴毛孔皆是空大。白佛言。世尊云何說風。佛言。風主肝臟及主心身支大動作。皆是風大。白佛言。世尊云何說火。佛言。火主心臟及主身溫皆是火大。白佛言。世尊云何說水。佛言。水主腎臟主腎精心身支大。血膩津液。皆是水大。白佛言。世尊云何說地。佛言。地主脾臟及骨肉堅體。皆是地大。白佛言。世尊六大法者。持何道有。又有修行哉。佛言。六大皆如來藏。合於本元。如來藏之。正善覺聖。是名修行。是修行者。皆成佛道。背是修行。恣妄亂行。如是眾生。皆隨生死。生生世世流轉受苦。無有盡期。如車輪迴。識可悲愍。
この時に舍利子は席より立ち,佛に合掌して質問をました。私は如來の神力に依って、大智慧を得て、世間及び出世間の一切諸法上の世で、知られている轉輪王の世間の治世が正法の時に衆生の身心は、木火土金水で成る事と如來の說では異なり、空風火水地より成るとは何故でしょうか。舍利よ、汝の善き如來の説く事の問は、その時の轉輪聖王の世で、大梵天大聖王の說です。七佛說は天地が成って後の法で、其の法は未成天地時の事の說である。此法は衆生が生れず、大地が出来る前の未成の大地と未成の諸天で、欲天が出来る前の陰陽の大氣が出来る前の大氣で、是の大空の空は無始無終の大法により、大法も又無始無終です。空は元より同じと、この法を知ることが正理で、空主に依るものである。是が法性で、如來藏です。此の法に依って、大空の氣が有り、此の大氣に依って、陰陽が作られます。陰陽に依って上天(大気圏)が作られて、又上天に依って大地が作られ大地を成すので諸衆生がが生まれて、衆生が此の法に依って覺成します。是で大覺者が出て来て、諸佛に成り是に依って七佛說の六大法と成る。故に空風火水地識なり、是が空の元気なり。是が金行で肺の主です。風の氣の動を木行と言い、肝臓の主です。地の土が成るのは土行で脾臓の主です。火の火行は心の主です。水の水行は腎臓の主です。なぜ不調金かは空大の金行の元気の不通空で身体に制限されるからで、空則通空が実態です。なぜ不調木かは風大の木行の気が身体の部分に制限されて、不通用動に成り、この風則通用体に成るからです。何故に不調かは上記に述べた通りです。地大で地が土に成りこれで成大が出来て、大成に依る五形で無く、為に六大です。五行(地水火風空)は天地が成る後の法則です。それに人間も未だ居なく、六大が天地前後の総てで、是による聖者轉輪大王は天地だけで天国は未だ無い。轉輪聖王は、人倫だけで治める事は無い。諸佛如來知十界人業因報果の業力で天地の衆生が存在して成佛に至ります。始中終が不同の說は此の為です。それでは、世尊如佛の說を轉輪聖王が誤解しての言語ですか。そうではなく轉輪聖王が梵天の說に依って、世界を治めて、上は登天させ、中は仙人にし、下は人を治めて、佛の出世の無い説なので、是が不說天地外法です。三世諸佛導く佛が出現した世界は、上が佛、菩薩、緣覺、聲聞が能く世間に出現して、また聖位も出現します。中は天に上り、神仙に成り、そして人聞や世間を能く治める、王法者に成る。下は諸畜生界、餓鬼、地獄より出でて苦界から離れ、善道に生れます。是が天前天後因果正法の說く所です。それでは世尊、大梵天王は長壽久遠の方なので、七佛所說を直接に佛より正聞し、七佛說を説かないのは何故でしょうか。汝の質問はとても良く、当然のことです。七佛の所說は久しく斷滅して人間には不傳で、劫の初めに輪王が世に出た時は大梵天王が未だ妙覺を得てないので、其因果法知る事が出来なく不說で、佛が出て世にこれを說いたからです。過去諸佛現在我佛未來一切佛も同じく説きます。是の法は東に段々と東方諸國に伝わり、其の諸國の法も又この様になります。それでは、世尊が說く空とは如何に? それは空主が肺臟でまた身分の主で在り、六腑六臟氣血通道で、九穴毛孔皆是が空大である。それはでは、世尊の言われる風とは? 風主が肝臟及び心身支の主で大動を作り、皆是が風大です。それでは、世尊の說かれる火とは? 火主が心臟及び身溫の主で皆是が火大です。それでは、世尊の說かれる水とは?。水主が腎臟及び腎精と心身の部分の主で、又血と体液の主です。皆是が水大です。それはでは、世尊の說かれる地とは?。地主が脾臟及び骨肉堅體の主です。皆是が地大です。 それでは、世尊の六大法は何を持っての道で、又修行はいかに? 六大皆如來藏で合体して根本で、如來藏の正善覺聖です。是が修行で、修行者が皆な成佛の道です。反する修行は無謀な行動で、衆生はこの様に生きて皆生死に従い、生まれ生まれて、世と世を流れ流れて苦の人生が尽きることが無く、車輪が延々と止まることなく回る悲しみを知る輪廻転生です。
白佛言。世尊云何說識。識主魂魄。及主命門。一切精氣。皆是識大。爾時舍利弗。白佛言。世尊有情氣。盡已命終時。地水火風空。皆散盡有何身分。向其中有。亦向後生。佛告舍利弗言。如汝所問。眾生身分依果報限。以天命生。受父母氣成身分故。果報盡時。天命限時。至死期。而地水火風空。大散滅。雖五大滅。識大不滅。何以故。識者不依果報有故。不命生故。不氣受故。無始無終。如來藏故。識以性理。地水火風空大為身。空體以冥質存。俱依善惡業因成生。今生業。如其依。業位。捨此地水火風空大。而亦受彼地水火風空大。亦生生時。以濕胎卵化生隨其界。而受相應生。隨其果報。生六道中。是名流轉三世。諸位悲此境界。出人間界。廣說是理。能令眾生歸於六大如來藏理。日日六大。時時六大。不捨不忘如來藏理。能合是理。是名六大法身修行。
それでは、世尊の說れる識とは? 識主が魂及び命門の主で、一切の精氣が皆な是れ識大。 それは世尊、情氣が已の命が終る時に、地水火風空が皆散り去り、身分の中有(中陰身)と 後の生は? 汝の質問は、衆生の身分が果報に限れるので、天命を受けて生れ、父母の氣成身分の為に、果報が尽きた時に、天命が限り死期に至り、地水火風空が大散滅して五大滅します。識大は不滅なので、識の果報有に依らないので、不命生為に、不氣受と成り、無始無終の如來藏の識の性理により、地水火風空大の身の空體の冥質(霊魂)が存在して、善惡業因を俱に、依って生まれます。今の生業は其に依る業位で、此の地水火風空大を捨て、亦た彼の地水火風空大を受けて、亦た生をうけて、生れる時に其の業位で濕胎生、卵化生とそれぞれの界に相應して生れます。隨其の果報に依る、生六道中で是が流轉三世する諸位悲しい世界です。人間界より出世の広く說のは是の理からで、能く衆生は六大如來藏理に帰依して、日日六大、時時六大と如來藏理を不捨、不忘して、能く是の理を体感するのが六大法身修行です。
皆さんも頑張って、読んでみて下さい。
水源合掌 二千二十二年十月三日 の太平洋の浜辺にて